浴衣に描かれる花の図案に着物との縁

夏になると学校用の教材に山程浴衣の反物が届くと、驚くほど大量に夏の浴衣を縫っていました。
浴衣の反物を、大体2~3日で仕上げるのです。

浴衣を縫っていた思い出

最近ではポリエステル素材の洗える和服やミニスカートの着物、ネットでの和服丸洗いクリーニングなんてサービスもありますが、当時はそんなことはつゆ知らず。男性向けの半ズボンの甚平なんかもあって面白いですよね。

少し話しがズレてしましました。
しかし、大量の浴衣がどんな所で売れているのかいつも不思議でした。

尺ざしで寸法を計って裁断して縫っていたのを、昔なつかしく思い出します。その大量の浴衣の反物も「玉の輿伝説」の呉服屋さんのものでした。

やっぱりそんな時は玉の輿伝説が話題で、「あの人(玉の輿にのった上級生)毎日贅沢に遊んで暮らしているんやろか?」、「玉の輿やで!ええなぁ~」と、年頃の女の子らしい会話をしながら、ちくちく浴衣を縫いながらそんな事ばかり。

その上級生の写真(姉が同級生だった子所有)を皆で見て「容姿はそんなに玉の輿に関係ないのか!」なんて話しながら。

浴衣の反物に描かれる花の図案とテキスタイルデザイナーという仕事
私は卒業した後、アパレル会社の販売員に。
着物とは無縁だと思うも、入社した会社に着物ブランドが登場、販売したりウェディング関係の仕事でも和装や着物と縁があったり…

更には、昔住んでいたアパートの隣人が在宅で洋服のプリント柄などを描くテキスタイルデザイナーがいました。

テキスタイルデザイナーといえば、今でこそnocogou(ノコゴウ)やsalvia(サルビア)、近藤正嗣さんやaitim(アイティム)などが有名ですが、当時はあまり表に出る職業ではなく。

夏前には浴衣の図案を描いていて、私は和栽をしていた事やアパレル販売職が長い事などの接点が多く話しも盛り上がりました。

網に千鳥、虫の声、糸あやめ、竹にすすき、鳳凰に花桐、小紋にすすき、桔梗格子や古代花、福寿草や大波に鹿の子紅葉、桜に江戸縞、昇り鯉など。現代にに伝わる図案の多くは、江戸や明治に確率されています。

関西から横浜まできて、不思議と着物と関わりがあることに、深淵な縁を感じます。
着物も和裁も生活を支えるほどではありませんが、知り合う人はテキスタイルの方のように専門職の方が多かったり。

夏の日にその人の描いた浴衣の図案を見せてもらいながら、浴衣を縫いながら未来を思っていた高校時代、、なんだか面白いですね。