季節のきもの物語~13世紀の源氏物語絵巻にインスピレーションをうけて…

洋服とおなじで絹にも先染めと後染めがあるようです。

繭から採った生の糸は絹糸の本来のたんぱく質のセリシンがおおう二重構造になっていて絹本来のしなやかさを出すためにはこのセリシンを取り除く必要があります。

生糸の状態ですることを先練り、布地を織った状態ですることを後練り、と呼びます。

白地などは大変汚れがつきやすいので大抵はこの後練りになりますが上質なものになると手間を惜しまず先練りのものがあります。

正絹の着物の良さはしなやかで保湿性に優れていて実は着ているだけで肌がしっとりしてくる効果がある、肌に良いところも現代に溢れる合成化学繊維(ポリエステルなど)とは違う自然素材の素晴らしいところですね。

染色においても絹地だと京友禅などの引き染めが美しく仕上がります。
その正絹の着物の色彩の美しさを色無地などで堪能してみてはいかがでしょうか?

源氏物語絵巻にみる古典の世界観と季節感

美術展で紫式部の源氏物語展というのがあって源氏物語絵巻の屏風などに描かれた絵詞を観ましたが鎌倉時代に描かれた源氏物語絵詞は13世紀のものでしたが今も色鮮やかにその当時の(源氏物語だと平安時代になりますが)着物、十二単ですが色鮮やかな様子が描かれていました。

貴重な国宝の源氏物語絵詞は現在でも五島美術館などで鑑賞することができますが着物の世界観を知る上でも参考になりますので調べてみると楽しいですよ♪

平安時代の貴族の華やかな生活様式がユーモアたっぷりに描かれていて源氏物語の文章だけではイメージしにくい風景などが絵巻によって楽しめるなんてアートの素晴らしいところですね。

お庭の桜を鑑賞していたり楽器を演奏していたり御簾越しに男女が会話していたり…本当にあったんだぁ~というのが個人的な感想でしたが。

日本の古典文学には季節についても風流に優雅に描かれていますが13世紀の絵巻の中でも現代の私達とおなじように季節の移り変わりを感じていたのがよくわかります。

古典の世界を知ると着物についても茶道などの日本の伝統文化についてもより季節感を表現するイメージやアイデアがたくさん湧いてきそうですね!