香道の深い歴史と現代まで

香道の深い歴史と現代まで

今日は、香道が日本にやってきた経緯とその発展についてまとめてみました。

飛鳥時代、日本にやってきます

「お香」は飛鳥時代に大陸から日本へと伝わりました。
仏教と一緒に入ってきたので、飛鳥時代には宗教儀礼の中で使われていました。

その後、奈良時代には引き続き仏事で使われ、平安時代にはいると貴族の遊びとして取り入れられるようになりました。「薫物」といって、色々な香料をまぜて香りを楽しんでいたようです。

枕草子や源氏物語にも、手紙や服に香りをしたためるという内容が書いてあったりします。

現在は「香道」といってもあまりメジャーな芸事ではありませんが、古くは日本書紀にも「枕水香木」の記述があるほど、長い歴史を持つものなんですよ。

鎌倉・室町時代に現代のような「香道」に

「聞香」が確立されて現代の「お香」の原型ができたのが鎌倉、室町時代です。

「香道」として確立されたのは江戸時代に入ってからです。

ちょうどこの頃に、織田信長との逸話を残したことで有名な千利休が「茶の湯」も確立しています。昔ならった「東山文化」という言葉を思い出す人もいるのではないでしょうか。この時代には、ほんとうに色々な芸道や文化が栄えたんですね。

現代の「香道」

香道という言葉は一般的にはあまり知られていません。
しかし、御家流(おいえりゅう)と志野流(しのりゅう)を中心に、香道は現代にも受け継がれています。

あまり知られていませんが、フランスはパリなどのヨーロッパでも、香道の家元が香道の講座をされていたりするんですよ。

日本だけではなく、西洋にも「アロマテラピー」や「香水」といった、香りを日常生活で楽しむ文化もあります。

場所は違えど、香りを楽しんだり香りの効能を感じたりリラックスしたりするということは、人間が持つ性質なのかもしれません。

香道がメジャーにならないのは?

こんなに歴史が深い香道ですが、日本ではあまり知られていません。
茶道や華道、柔道や合気道などは一般的です。しかし「香道」というと、その名前も知らない人が多いです。

それはなぜなのでしょうか?
実は、ちゃんとした理由があるんですよ。

香道を楽しむためには「香木」が必要です。
香木は、化石化したような古い木からしか生まれません。何千年という歴史を持つ木の中でも、良い香りを持つ木というのは限られています。

一度にたくさん作れるものではないので、希少性があるんですよね。これが香道がメジャーにならない大きな理由ですが、だからこそ大切な芸事でも有ります。

香道の七つ道具

香道にはお項を炊くための「七つ道具」と呼ばれるものがあります。

・銀葉挟/ぎんようばさみ
・香筯/きょうじ
・香匙/こうさじ
・鶯/うぐいす
・羽箒/はぼうき
・火筯/こじ
・灰押/はいおさえ(はいおし)

どれも、今は初めて聞く言葉ばかりかもしれませんが、お香の通信講座をすれば説明できるくらいになれそうですね。