舞台゛放浪記″を彩るアンティーク花柄小紋の着物たち

故・森光子さんのロングラン公演で有名な女流作家 林芙美子の自伝的物語「放浪記」を生前の森光子さん主演の舞台を芸術座で観たことがあります。

とても話題の舞台でしたがおひとり様だとチケットをとるのも楽勝で前のほうの良い席で森光子さんの芙美子を熱演する姿を見ることができました。

森光子さんはこの役に対する思い入れが強く特に作家として大成した晩年に貧乏をしていたときには少しも助けてくれなかった親戚や知り合いが毎日のように訪ねてきて書生に「ばか野郎と言っておやりよ!」というセリフについて最初は感情的に言えなかったという場面が見所でした。

怒鳴るようにセリフを言うことに最初ためらいがあったそうですがこの場面の怒鳴るシーンが舞台では重要な要になったそうです。

人間関係の煩わしさを強く表現することで観客により共感してもらえるようになったようなインタビュー記事が出ていて確かにそんな感じしました!

放浪記の時代背景は林芙美子他多くの女流作家を世の中に輩出した時代でもありこの時代の着物ファッションの文化は芙美子についても他の女流作家についてもそれぞれに魅力的で興味深いです。

カフェーの女給時代の小紋&フリルエプロン、作家になってからの大島紬

森光子さんなき後、仲間由紀恵さんがヒロインとして芙美子役をされています。

衣装も一新されたらしく当時の雰囲気がよく出るようにアンティークの着物を起用していて森さんとは違った魅力がありますね。

特にアンティーク着物によく見られる濃紫地に菊や梅の綸子小紋など色地とアンティーク着物独特の花柄に注目です。

庶民的な林芙美子の生きた時代がユーモアと当時の一般庶民、その中でもわりと貧困であっても女性としての着飾る気持ちが表れていて着物コーディネートがとてもかわいいです。

大正ロマン~昭和初期の着物ファッションはアンティーク着物が好きな方は多いと思いますがこの時代の女流作家の好んで着ていたファッションや着物はとても参考になると思います。

大島紬は着物買取でも需要のあるものですが、こういった歴史的側面から見るのも楽しですよね。