着物の歴史~酒井美意子さん著「ロイヤルマナー~皇室、伝統の礼儀とマナー」にみる着物のおしゃれの歴史的背景

もと華族の前田侯爵令嬢の酒井美意子さんという方をご存じですか?

酒井美意子さんについて

すでに他界されていますが生前たくさんのマナー関係の本や華族としての身分制があった頃の視点から描かれた自伝的著書を残されています。

日本の戦前戦後の動乱の時代を知る上で大変興味深く現在では華族制は廃止されていますがその文化についても日本の伝統文化のひとつとして着物の着こなしや公の場面でのエピソードなどが素敵にユニークに書かれています。

ロイヤルマナーの着物の見立て方と柄の選び方

着物を買うときのマナー″という章があってまず呉服屋さんへ行って気に入った反物を左肩に当てて鏡で何度かチェックするのですが(鏡の前で首をかしげながら)呉服屋さんのアドバイスを聞きながら決してその場でお買上を決めてはいけないのだそうです。(すごく気に入っても!)

「母を連れて参ります」と後日何日かしてから買いに行くが呉服屋さんで着物を買うときのマナーで酒井さんの本には奥ゆかしい着物についてのユニークなマナーや着こなしも書かれています。

酒井美意子さんの本から受けたインスピレーションは庶民的な生活環境しか知らない私達の習慣の中に伝統文化に基づいた素敵なアイデアとセンスがあって着物や日本の伝統文化の奥深さに触発されます。

着物の柄について

着物の柄についてもたくさんの着物を贅沢に所有する事ではなく着物を買い揃える選び方の秘訣についてもポイントがあるようです。

たとえば振り袖を選ぶ時には鹿に紅葉などの季節感のあるものではなく薔薇柄や御所車などの季節を問わず着れるものを選ぶ事が大切でおしゃれに粋に渋好みの着物を着こなしたりお草履が薄くなったりするのは30代からの着こなしで20代の若い世代の着こなしは野暮ったいのが良いと書かれていたのはすごく感心しました。
成人式なら掛け衿に柄の入ったものではなく白衿がベストでその野暮ったさが若々しい魅力なのだとか。

粋なこなれ感は(衿の後ろを深く抜いたり)30代以上のものだと書かれていて深く納得してしまったり。酒井美意子さんの本にはそんな日本の伝統文化のマナーや着物の着こなしやおしゃれについての素敵なエピソードがたくさん描かれています。

酒井美意子さんの著作は、この他にも色々あります。

・花のある女の子の育て方ー強く聡明なレディのための42項
・艶ー究極のおしゃれ
・加賀百万石物語

着物や和服にまつわるものも多いので、ぜひ読んでみてくださいね!