3月から4月は卒業(卒園)式や入学(入園)式のシーズンです。
季節を問わず着物が必要な行事も多き季節。
和服の購入先として、呉服屋か百貨店へと足を運ぶ方が多いかもしれません。
阪急百貨店や大丸松坂屋、そごうや丸井、三越伊勢丹系や近鉄百貨店など全国の都市や街にも「撫松庵」などの呉服屋さんが入っています。
百貨店では、振袖コレクションや呉服市もありますよね。
この他、丸紅や鈴乃屋、きものやまと等の店舗もあります。
ただ、いずれにせよ「敷居が高い。いらない物を交わされた。」との声を聞くのも事実。
着物を上手に買うために
賢く気に入った着物を買うためにはどうするか。
ココを押さえれば良いお買い物ができるポイントを紹介します。
着物販売の歴史
実は、着物販売は元は高級呉服屋と低価格派の「太物屋」(ふとものや)の2種類がありました。呉服屋が正絹だったら、太物屋や麻や木綿でできた着物という分類です。とうぜん、絹の方が高く麻や木綿の方が金額は安くなります。
(来る2月10日は「太物の日」でもあるんですよ。
しかし、いつの間にか「太物屋」がなくなり、高級呉服屋が残りました。
「太物屋」が消えると、気軽に着物を買えなくなります。太物やが消えたことは、和服の人が減った原因の一つでもあります。さらに、強引な販売をする呉服屋が出るきっかけにもなったとか。
着物を見る目を養おう
気に入った着物を購入するには、「着物を見る目を養う」ことが大切です。
知識なしで、呉服屋や百貨店へ行くのは、準備体操なしで泳ぐ事に近いかもしれません。
勉強の場ということで、オススメなのが、呉服市や古着市です。
年代の古い着物が出品されていて、良い着物の出品も。強引なセールスはありませんから、ゆっくりと吟味しましょう。こちらの質問にも気軽に答えてくれるので、色々聞けるといいですね。
呉服市や古着市では大体の着物の相場も教えてくれるので、勉強にもってこいの場所です。
いざ呉服屋へ…!
いざ呉服屋や呉服コーナーへ行くとなると、迷いが出ることもありますよね。
高い値段の着物を多数見せられると、判断力も冷静さがなくなるかもしれません。
先輩と一緒に行ってみよう!
そんな時の対策として、着物に造詣のあるお母様や親戚の方、習い事の先輩と一緒にいくのがオススメです。
もともと予定していた着物から外れそうになった時に、ブレーキ役にもなります。
買おうと決めたら、店員さんにハッキリと欲しいものと予算を伝えておくのも一手。「これ以上は出せません」を明示しておのも効果的です。
本当に欲しい着物やアイテムがなければ、やんわりとお断りしても構いません。
大人として、見せてくれたお礼を一言伝えてお店を出るとスマートです。
もし、1人での望まない着物を買った時は?
契約書を書いた場合は、クーリングオフ制度の可否を控えで確認します。
契約書がない、制度について自信がない場合は、消費者生活センターへの相談です。
クーリングオフ制度は基本的には購入日から8日以内と決まり事があります。
着物は奥深い世界です。
最初から上級者のように着物を賢く買うということは、難しく多少の勉強は必要かもしれません。
ただ、いろいろと着物の世界を見るだけでも、着物購入時の助けになります。
即購入!するよりも、見る目と冷静な判断力で素敵な着物が見つかるといいですね。